2006年04月13日
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パルコミュージアム・タカノ綾個展『都会犬(。v・)/』

Written By: 川俣 晶連絡先

 渋谷のパルコPART3で、ほんの一瞬だけ時間が空いてしまいました。

 用事は8階にあったので、エレベータで上がっている途中、7階で止まったときにこれが見えました。

 思わず「これだ!」と思って途中下車。

 土日祭日もなく働いている私が美術品を見る機会など、こういうチャンスを掴まない限り巡ってくるはずがない!

 というわけで、何の予備知識もなく500円を払って見たのがタカノ綾個展『都会犬(。v・)/』です。

少女趣味……ではなかった §

 大きな目と平べったい体型を持つ少女趣味的な女の子の絵を描く画家……という第1印象は、順次見ていくにつれて裏切られました。

 非常に鋭敏な皮膚感覚、主観によって描き出される過激な世界がそこにありました。ある種、魅入られるものがありますね。

 良いものが見られました。

あとから分かったこと §

 この人は、村上隆に見出されたアーティストなのですね。村上隆といえば、海洋堂のガレージキットをアメリカに持ち込んで美術品として認知させてしまった変な人です。

 更に、西島大介と一緒にSFマガジンでも特集されるような人だったとは。

 ぜんぜん知らなかった……。

 まあ、SFマガジンなど、もう何十年も見てすらいないので、知らなくても無理はありませんが。

 ちなみに、西島大介は知っています。Comic新現実などで作品を読んだことがあります。

偶然の出会いの価値 §

 何の予備知識もないまま、とんでもないものに遭遇するワクワク感は非常に大きいものがありますね。知らないからこそ見に行く価値がある……といった感じでしょうか。